「費用対効果」はどう?
このフレーズは、最近色んな場面で聞く
単語だと思います。
医療業界も例外ではありません。
様々な場面で、この単語が使われていると
思います。
この度、中医協から、医薬品・医療機器の
費用対効果評価の骨子をまとめたと発表が
ありました。(4月から本格導入)。
対象はピーク時の年間売上高予測が100億円を超える医薬品等になります。
中医協が品目を選定します。
12~15カ月かけて費用対効果を分析。
その後、3カ月程度で、評価結果に基づいて価格の見直しを行う、との内容です。
ここで、以前から疑問に思っていたこと
があります。
医薬品の費用対効果は・・・
どう決めるの?
指標は?
誰が?国?製薬会社?
このような疑問がありましたので
簡単に「指標」について調べました。
★「ICER」(増分費用効果)
「費用対効果が優れているか、劣っているか」の判断に当たっては、「ICER」(増分費用効果)という指標を活用します。
ICERは、「類似技術βの費用(b)と新規医療技術αの費用(a)との差(つまりb-a)」を「類似技術βの効果(B)と新規医療技術αの効果(A)との差(つまりB-A)」で除したもので、「高い効果を得るために、どれだけ余分な費用がかかるのか」がわかる指標になります。
●数値が大きければ
「同じ効果を得るために大きな費用がかかる」
➡費用対効果が悪い
●数値が小さければ
「同じ効果が、より小さな費用で得られる」
➡費用対効果が良い
しかし、この数値だけでは判断できないので
基準値も設定されています。
◇ICER➡500万円未満
【総合的評価で指定難病等の適応がある場合には750万円未満】
「費用対効果が優れている」と判断。
価格を維持。
◇ICER➡500万円以上750万円未満
【同750万円以上1125万円未満】
「費用対効果が劣っている」と判断。
有用性等加算部分については価格を30%、
営業利益部分については価格を17%引き下げる。
◇ICER➡750万円以上1000万円未満
【同1125万円以上1500万円未満】
「費用対効果がさらに劣っている」と判断。
有用性等加算部分については価格を60%、
営業利益部分については価格を33%引き下げる。
◇ICER➡1000万円以上
【同1500万円以上】
「費用対効果が非常に劣っている」と判断。
有用性等加算部分については価格を90%、
営業利益部分については価格を50%引き下げる。
今後、こんな感じで評価されていくみたいです。