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ホクロの除去手術はどっちがお得?医療保険or自由診療

本当はどっちがお得なのか?

先日、黒子(ホクロ)の除去手術をした方とお会いしました。その際にこのようなことを言ってました。

「絶対に医療保険で除去した方が安くて得だよ。」

医療保険でホクロの除去をした方が、断然メリットがあると熱弁していました。さらに、まわりの人達にも「医療保険でホクロを除去した方が良い」と薦めていました。

実際はどうなんでしょうか?

保険適応になる条件

病理検査をする目的(医師の判断が必須)

美容目的ではNGです。しかし、ホクロ自体がメラノーマ(皮膚がんの一種)の可能性があると全身転移する可能性があります。これはかなり危険なので、その為に病理検査をします。その目的での除去手術は保険適応になります。

【メラノーマと通常のホクロの違い】

  • ホクロの形が非対称
  • 色や濃さがバラバラ
  • ホクロと肌の境界線が不規則
  • 直径6㎜以上

機能的問題がある場合(医師の判断が必須)

  • 顔を洗うときにひっかかる
  • 外部接触により出血する
  • 洋服を着脱する際にひっかかる
  • 視野の邪魔になる

上記に該当すると保険適応になります。保険適応になるとかかった費用の約3割負担になりますので安く抑えることは可能になります。
しかし、治療期間が長くなる可能性があるというマイナス部分もあります。

自由診療の方が安くなるケースがある

個々にもよりますが、自由診療の方が安くなるケースが実際にあります。

それはホクロのサイズです。

直径3㎜までのホクロだと自由診療の方が安くなる可能性があります。
但し、自由診療になりますので病院・クリニックによって料金が変わってきます。
一般的には相場価格で数千円と言われています。

小さいホクロならば自由診療で実施した方が安くなる可能性があります。

除去方法

電気分解法(電気凝固法)

高周波が流れている電気メスでホクロを削り取る方法。対象は、約1㎜~6㎜サイズで平べったいホクロと盛り上がっているホクロになります。

切開法

メスで皮膚ごと切断する方法。対象は、約7㎜以上のサイズになります。炭酸ガスレーザーやメスで除去できないサイズです。

炭酸ガスレーザー

ホクロを除去するのではなく分解する方法。この方法は、病理検査ができないので保険適応になるかは微妙です。病院・クリニックで確認した方が良いかと思います。
一回の治療時間が短く、縫合困難な部位でも治療可能、再発率が除去手術よりやや高いというのが特徴です。

まとめ

  • すべてにおいて医療保険の方がお得ではない。
  • ホクロのサイズにより料金が違う。
  • 自由診療は病院によって料金が違うので良く比較検討した方が良い。