医療費圧迫問題、医者不足問題、製薬会社の接待規制、コンプライアンス(ディオバン等)、医療用医薬品の販売情報提供活動ガイドライン施行、地域包括ケア、地域フォーミュラリー、薬価制度・・・。
医療業界はこの10年でかなり変わりました。
特にコンプライアンスに関して強化された印象があります。当たり前と言えば当たり前ですが。
しかし、無法地帯にしていた厚生労働省にも責任があると思います。
環境の変化と共に、製薬会社や医薬品卸売業も体制を変え、アプローチを変え、試行錯誤しています。
本日は、医薬品卸売業の「新たな取り組み」という事でまとめました。
大手医薬品卸(医薬品卸売業)の状況
アルフレッサホールディングス株式会社
設立:2003年
資本金:184億54百万円
東邦ホールディングス株式会社 東邦薬品株式会社
設立:2008年
資本金:3億円
MSの特色:医薬品関連以外で業務効率化と患者満足度向上につながる顧客支援システムの開発・販売、開業支援、コンサルティングサービスなど、あらゆる医療環境の支援をしています。
医薬品卸売業の新たな取り組み
株式会社メディパルホールディングス
アルフレッサホールディングス株式会社 アルフレッサ株式会社
ヤマト運輸株式会社との研究会発足
アルフレッサの医薬品流通ネットワークと、ヤマト運輸の宅急便ネットワークを融合させ、今後の医療提供体制への対応や労働力不足等の社会問題への対応を検討する研究会になります。新たな流通ネットワークの構築を目指しています。
東邦ホールディングス株式会社
顧客支援システムの共同利用
東邦ホールディングス株式会社が展開している顧客支援システム(オリジナル)を今後株式会社スズケンが導入します。
後発医薬品の流通における共同展開
株式会社スズケンと東邦ホールディングスは後発医薬品事業を共同で行う合弁会社「TSファーマ」を折半出資で設立。東邦ホールディングス株式会社子会社 共創未来ファーマとスズケン子会社 株式会社 三和化学研究所を通じて展開していきます。
このタイミングで、東邦ホールディングス株式会社と株式会社スズケンが急接近してきています。業界では3番手・4番手の企業ですが、相乗効果に今後期待できます。