無料で利用できるBIツール3選
BIツールとは、Business Intelligenceツールの略です。
近年、蓄積されるデータや分析対象となるデータが膨大な量になっています。
その結果、Excelでは対応できないケースも多くなり、かつ、Excelでデータを加工するときの工数も増加しています。働き方改革が推奨されている中で、工数が増加してしまう業務は如何でしょうか??
医療業界でも同様に、オープンデータも増加し、利用できるデータが拡大しています。
Excelでデータ加工の限界を感じている人は、是非、無料で利用できるBIツールを一度試してください。
無駄な作業は徹底的に簡略化し、自分の自由に使える時間を作りましょう!
BIツールとは?
経営・会計・情報処理などの用語で、企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することにより、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術のこと[1]。 経営判断上の過去・現在・未来予測などの視点を提供する。ビジネスインテリジェンス技術で使われる一般的な機能には、OLAP、データ分析、データマイニング、プロセスマイニング(en)、テキストマイニング、複合イベント処理(CEP、en)、ビジネス業績管理(BPM)、ベンチマーキング、予測分析(en)、規範分析(en)などがある。
ビジネスインテリジェンスの対象データには、累積データを蓄積するデータウェアハウス、特定目的に合わせて抜き出したデータマートなどがあり、これらを作成更新する技術にはETLなどがある。
ビジネスインテリジェンスの目的はビジネス上の意思決定の支援であるため、意思決定支援システム(DSS)の1つとも呼ばれている[2] 。また市場競争上で優位獲得を目的とした意思決定の支援システムであるため、コンペティティブインテリジェンス(en)と呼ばれる事もある。
ビジネスインテリジェンスを実現するための、基幹システムからデータを収集し、加工し、わかりやすく示すためのソフトウェアをBIツールという。
もっと端的に表現すると、
大量のデータを分析し、 ビジュアライズして提供し、 データに基づいたすばやく質の高い意思決定を支援するツール。最終的には、利用者や利用企業の競争力を高めることができるツールです。
BIツールで実現できること
① データの可視化
データを自動的に集計し、グラフやレポートを簡単に作成することが可能です。BIツール内でレポートなどを作成しますので、最新のデータに更新するだけで、瞬時に最新のレポートなどを準備することができます。情報提供者にもわかりやすいビジュアルでデータを可視化し、共感しやすい資料を作成することができます。
② 分析しやすい形にデータを加工できる
Excelで資料を作成することが苦手な人でもBIツールを利用することができます。Excel等のデータをBIツールにデータを取り込むだけで、自動的にデータ分析しやすい形式に変換してくれます。
③ データマイニング
「マイニング」=「発掘」という意味になります。膨大なデータを可視化することで、本来気づくことが難しい傾向や課題が一瞬で発見できる可能性があります。
④ ダッシュボード機能
BIツールでは、大量のデータを蓄積し、分析を行います。その分析結果をグラフや表のような形式で視覚的に分かりやすく表示することができます。ダッシュボード機能では、これらの分析結果を一覧表示することで各データを参照する手間を省き、関連のあるグラフを並べて比較したり、ひと目見ただけで簡単に分析結果が分かるようになります。
こんな便利なツールですが、基本は有料のものが多いです。
しかし、無料で利用できるものありますので
下記3点のツールを紹介します。
無料で利用できるBIツール3選
Power BI (Microsoft)
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
Power BIは、Microsoftが提供しているBIツールになります。
特徴は、作業用のPower BI Desktopはパソコンにインストールすることで無料で利用できます。
Excel、SalesForce、Dynamics 365など数百のデータソースを接合できます。
無料版だと作成したレポートはほかの人と共有することができません。
有料サービスPower BI ProやPower BI Premiumに加入することで共有したり共同編集することが可能になります。
Tableau public (Tableau)
https://public.tableau.com/ja-jp/s/download
Tableau publicは、Tableauが提供しているBIツールになります。
特徴は、デザイン性の優れたグラフによりビジュアル分析を加速させてくれるBIツールです。
ドラッグ&ドロップとクリックだけで簡単にグラフ化することができ、答えを導くまでの時間を大幅に短縮できます。また、ダッシュボードを柔軟に作ることができるので、自社に合わせたカスタマイズが可能。
Google データポータル (Google)
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/
GoogleデータポータルはGoogleが提供している無料BIツールになります。
特徴は、スピーディーにデータを視覚的に分かりやすく加工し、分析に役立てることができます。
また、Googleアナリティクス、Google広告、スプレッドシート、MySQLなどとの連携が可能です。
なので、Google関連のサービスを利用している人には非常に便利なツールになります。
作成したグラフや表は複数人で共有することができ、必要な情報のみを抽出して見ることができることも非常に魅力的なツールの要因にもなっています。
BIツールを利用できる人材になろう!
今までは企業に所属するためには、Excelスキルが必須な時代でした。
しかし、これからの時代はExcelスキル保持より「データサイエンティスト」になれるかが勝負になります。(これは間違いないです)
データサイエンティストとは、企業に関するさまざまなデータを収集し、必要に応じて加工したり組み合わせたりしたうえで、データの解釈を行ったりデータから価値を創出する仕事を担います。一言で言えば、ビジネス課題に対し膨大なデータを分析・活用して解決策を導き出すことのできる人材、と言えるでしょう。
様々なデータを収集・分析するためにはExcelではなくBIツールを利用したほうが効率的です。さけて通れないのが、この「BIツール」になります。
是非一度、無料で利用できるBIツールに触れてみてください。
今まで自分では気がつかなかったことに気が付くかもしれません。
この「気づき」がビジネスに繋がるはずです。
まとめ
・データ集計・レポート作成は、Excel時代からBIツール時代へ。
・無料で利用できるBIツールがある。
・「データサイエンティスト」へのまず一歩は「BIツール」を利用すること。