関東信越厚生局のホームページには様々な情報が開示されています。例えば、保険医療機関・保険薬局の指定等に関する申請・届け情報や、診療報酬改定情報、新規で登録された保険医療機関や保険医などがある。
例えば・・・
新規登録保険医療機関・保険医はこのような形式で情報開示されています。
上記の場合は東京都になるが、2月に新規に登録された医療機関（医科での新規開業）は33件、移動・組織変更・医師交代したのが19件とわかります。
※医科・歯科・薬局別で情報開示されています。
この情報を分析すると、各エリアによって特徴が出ており、在宅医療が盛んなエリア・皮膚科（美容専門含む）が伸びているエリア・医療法人の展開している動き・医療機関の世代交代など見えてきます。
この情報をもとに営業をしているビジネスもたくさんあるのではないでしょうか？
改めてですが、関東信越厚生局のホームページに記載されている情報は、情報精度も高く、非常に便利な情報です。活用してください。
- 指定・登録の取り消しをされた保険医療機関・保険医
- 令和3年３月２５日公表「保険医療機関の指定の取消」 及び「保険医の登録の取消」について
- 令和元年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について（概況）
- 平成２９年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について（概況）
- 不正請求の種類
指定・登録の取り消しをされた保険医療機関・保険医
保険医療機関・保険医の新規登録の情報があるということは、その逆にあたる「取り消し」の情報も開示されています。
対象となった保険医療機関・保険医、行政処分となった理由・項目、その後の対処なども詳細に情報開示されています。
令和3年３月２５日公表「保険医療機関の指定の取消」 及び「保険医の登録の取消」について
令和３年３月２５日に関東信越厚生局より公表された保険医療機関の指定取り消しと保険医の登録取り消しは下記リンクより確認してください。主な理由としては架空請求と付増請求になります。
監査で発覚した件数は100件近くあり、総額300万円以上にあたります。
↓下記リンクより確認できます。
厚生局公表！令和3年3月25日発表分（「保険医療機関の指定の取消」 及び「保険医の登録の取消」）
令和元年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について（概況）
令和元年度における保険医療機関等の指導・監査等についての情報も開示されています。
個別指導：4715件、新規個別指導：5711件、適時調査：3544件、監査：55件になります。
また、保険医登録取り消し：11人、登録取消相当：10名が該当しています。
保険医療機関等から返還を求めた額は、約108億円相当にあたります。
↑上記リンクより確認ください。
平成２９年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について（概況）
平成29年度における保険医療機関等の指導・監査等についての情報も開示されています。
個別指導：4617件、新規個別指導：6145件、適時調査：3643件、監査：66件になります。
また、保険医登録取り消し：17人、登録取消相当：1名が該当しています。
保険医療機関等から返還を求めた額は、約72億円相当にあたります。
↑上記リンクより確認してください。
不正請求の種類
診療報酬（調剤報酬を含む）の請求のうち、詐欺や不法行為に当たるものになります。
細分化すると架空 請求、付増請求、振替請求、二重請求、その他の請求に区分されます。
① 架空請求
実際に診療（調剤を含む）を行っていない者につき診療をしたごとく請求すること。診療が継続している者であっても当該診療月に診療行為がないにもかかわらず請求を行った場合、当該診療月分については架空請求となる。
② 付増請求
診療行為の回数（日数）、数量、内容等を実際に行ったものより多く請求すること。
③ 振替請求
実際に行った診療内容を保険点数の高い他の診療内容に振り替えて請求すること。
④二重請求
自費診療を行って患者から費用を受領しているにもかかわらず、保険でも診療報酬を請求すること。
⑤ その他の請求
ａ 医師数、看護師数等が医療法の標準数を満たしていないにもかかわらず、入院基本料を減額せずに請求した場合。
ｂ 入院患者数の平均が基準以上であるにもかかわらず、入院基本料を減額せずに請求した場合。
ｃ 施設基準の要件を満たしていないにもかかわらず、虚偽の届出を行った場合。
ｄ 保険診療と認められないものを請求した場合（患者の依頼のない往診、健康診断、無診察 投薬、自己診療等）等。
このように関東信越厚生局のホームページには様々な情報が開示されています。
いろいろな場面で活用することができるでしょう。
一番大切なのはこのような情報が無料で利用できるということです。
暇なときにでも元データ等確認してもらえると幸いです。
