プライマリー領域のMRさんを見ていると、
本当に大変だと思います。
業界ルールも大幅に変わり、国は後発品を推奨し、薬価もドンドン下がるし、残薬問題も・・・。
先が見えない状況だと思います。
毎日、開業医をルーチンで回るのも良いと思います。しかし、患者さんの流れが変わってきている気がしませんか?
在支診という領域にも踏み込んでみるのはどうでしょうか?
意外に優良な市場があるような気がします。
特に感じる疾患は・・・
骨粗鬆症!
本日は、在支診&骨粗鬆症についてお話しします。
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Ⅰ:在支診とは?
2006年に高齢者が看取りまでを含めたトータルなケアを住み慣れた自宅や地域で受けられることを目的に創設された在宅医療の中心的な役割を担う診療所です。最近は、地域包括ケアとセットで良く出てくる単語だと思います。
在支診=在宅療養支援診療所になります。
Ⅱ:骨粗鬆症とは?
この病態は文字のとおりです。
骨が脆くなり、骨折しやすくなります。
難しく言うと
骨に含まれるカルシウムの減少や骨の微細構造の全身的な異常を特徴とし、骨の脆弱性が増え骨折の危険性が高まった状態になります。
特に閉経後の女性に多く、年齢が増すほどリスクは上昇していきます。
特に、在宅患者さんはご高齢の比率が高いので、必然的に合併している可能性は高くなります。
Ⅲ:在宅療養支援診療所で勤務している先生の考え
在宅療養支援診療所で勤務している先生と話す機会がありましたので、その時に骨粗鬆症の合併率を聞いてみました。
「骨粗鬆症を合併している患者さんはいますか?」
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「ほぼ100%かな」とコメントされていました。
たまたま100%とコメントされていましたが、かなりの高確率で合併していると思われます。
但し、ここで問題があります。
在宅患者=寝たきり=骨粗鬆症の診断がつかない=骨粗鬆症治療をスタートできない、という問題です。
治療介入の流れは・・・
①在宅患者が家などで骨折
②大きい病院でオペ
③入院時に骨密度測定
④退院時から骨粗鬆症治療スタート
骨粗鬆症治療の目的は、骨折予防なのに・・・。
骨折してから、初めて治療ができるというのは、矛盾しているような気がします。
骨密度測定せず、寝たきりの患者さんでも確定診断ができる環境作りが必要だと感じます。
製薬会社(骨粗鬆症治療剤を扱っている)が、この環境を作ることができれば、相当売上も伸ばすことができると思います。