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麻疹(はしか)の発生状況(週間報告)がついにゼロに!

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国立感染症研究所が9月10日に麻疹(はしか)発生状況がゼロになったと発表!

風疹(はしか)の発生動向調査の速報によると、2019年第35週(8月26日~9月1日)の麻疹(はしか)の発生報告がゼロになったと報告。麻疹(はしか)の週別発生報告件数がゼロになったのは今年初めてになります。

https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/measles/2019pdf/meas19-35.pdf

麻疹(はしか)は関西地方を中心に患者数が増加し、2月11日週では、52件の発生報告でした。今年の第1週~第35週の累計発生は676件で、昨年の2倍以上の報告件数になります。

麻疹(はしか)の特徴

急性熱性発疹性の感染症です。パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染が原因になります。麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウイルスに感染すると、90%以上が発病する特徴があります。

麻疹(はしか)の潜伏期間

一般的な麻疹(はしか)では、感染後10~14日間の潜伏期を経て様々な症状が出てきます。

①カタル期(2~4日間):38℃前後の発熱、上気道炎症状、経過中に頬粘膜にコプリック斑が出現します。また、カタル期が一番感染力が高い時期になります。

②発疹期(3~5日間):39℃以上の発熱、頭頚部より発疹が出現して全身に広がります。

③回復期:カタル期で麻しんであることに気づかずに行動することが、感染を広げる原因となります。

麻疹(はしか)の合併症

脳炎、肺炎、中耳炎、心筋炎等が代表的です。

麻疹(はしか)の流行地域

国立感染症研究所の報告を確認すると

都道府県別の2019年の累積報告数は、大阪府131例、東京都77例、三重県54例、愛知県36例、神奈川県35例、兵庫県27例、千葉県20例、埼玉県16例、茨城県11例、和歌山県9例、京都府8例、広島県7例、滋賀県6例、岐阜県、奈良県、福岡県各5例、北海道、静岡県各4例、富山県、島根県、沖縄県各3例、福島県、栃木県、新潟県、山梨県、熊本県各2例、岩手県、宮城県、長野県、鳥取県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県各1例であった。 推定感染地域は国内が365例(うち都道府県不明44例)

参考:IDWR注目すべき感染症

麻疹(はしか)の治療法

特異的な治療法はありません。対症療法が中心なりますが、中耳炎、肺炎など細菌性の合併症を起こした場合には抗菌薬の投与が必要です。

麻疹(はしか)の予防法

感染発症を防ぐ唯一の予防手段は、予めワクチンを接種して麻しんに対する免疫を獲得しておくことです。理由ですが、麻しんは空気感染をする感染症になります。ウイルスの直径が100~250nmと非常に小さく、マスクを付けていても感染を予防することができません。

まとめ

・風疹(はしか)の発生動向調査の速報でようやく発生状況がゼロとなる。

・そもそも感染した時の治療法が確立していない。

・ワクチン接種が唯一の予防法。