これからの時代ますます生産性向上・効率化を求められます。確かに「AIの活用」「RPA導入」で工数削減・人員削減に成功した!などの記事をよく目にします。
簡単に言うと、「単純労働」は確実に淘汰されていく時代になります。また、「単純労働」以外でも無くなる可能性がある職業もあります。
それは、下記の職種です。
【AI普及により将来なくなる可能性のある職業】
クレジットアナリスト・保険の査定担当者・会計士・監査人・TAXI運転手・不動産ブローガー・・・。
これはごく一部になります。
そんな中、自分も経験したことがある「製薬会社の営業」=MR(医薬品情報担当者)も相当厳しい将来が待っていると思います。
MRの代名詞であるルート営業。決まったエリア・病院を担当している数年間ずっとパトロールします。
このルート営業は本当に必要なのでしょうか?
また昔は、高給取り!接待!接待!なんにでも経費!相当派手なイメージでした。しかし、最近はどうも様子が変わってきています。業界自体のクリーン化を目的に、「適正な活動」を趣旨に厚生労働省から販売情報提供活動ガイラインなども策定されました。また、新薬の開発の進みが悪く、各製薬会社は合併・業務提供が加速しています。
「高給取り」×「販売情報提供活動ガイドライン順守」×「新薬開発の苦戦」
「AIの活用」「RPA導入」に関係なく人員削減になるのも納得します。
確かにMR人数削減は顕著です。
この現象は今後更に増していくと想定されます。
こんな状況だからこそ資格を取得しよう!と考えている人も多いと思います。
せっかく資格を考えるなら是非「AIに淘汰されない資格」を目指したいところです。
【AIに淘汰されない資格】
自分が考える資格は「心理カウンセラー」です。特にこの資格は、対面であることが大切になります。対面だからこそ解決できることがある=AIの限界であるところを補える資格だと考えています。
特に製薬会社で勤務されているMR(医療情報担当者)は、医療業界の経験を活かすことも可能なので向いている資格だと思います。
特に現代社会では、社会環境の複雑化に伴い、様々なタイプのストレスに悩まされている人が増加しています。
また、「うつ病」に関しても増加傾向を示しています。WHOの報告だと、世界で、2015年推計3億2200万人 全人口4%(05年から18%増加)。日本で約506万人。女性に多く55歳~74歳で好発すると言われています。
過去の精神疾患患者数推移は下記の通りです。
【精神疾患患者数推移】
厚生労働省のホームページで確認してみると
「平成8年218万人⇒平成14年258万人⇒平成23年320万人⇒平成26年392万人」となっており年々増加しています。内訳は、うつ病・統合失調症・不安障害・認知症が多く、特に「うつ病」「認知症」は著しい増加傾向があります。
【ここで注目されているのは「心理カウンセラー」!!】
「心理相談」の領域には、「病気」の人もいれば、話し相手との対話を通じて解決が可能な「悩み」の人もいます。すべてが医療行為である投薬が必要ではありません。
【4段階のアプローチ】
「カウンセリング」
「リスニング」や「対話」を通じて本人の回復をはかるアプローチになります。実生活における周囲や社会との関わりなどの日常的な問題を取り扱うことが多く、主に心理カウンセラーによって行われます。心理カウンセラーは、相談者の話をよく聞き、共感したり要約したり示唆を行う、といった「対話」を通じて相談者が自分も問題を整理し、自分自身で解決の方向性を見出して自己成長することを支援していきます。
「心理療法」
精神分析や行動療法などさまざまな手法がありますが、主に無意識や過去のトラウマ等に焦点を当て、認知や感情、行動の変容をもたらします。箱庭療法からアートセラピーまで手法は幅広く、臨床心理士、心理カウンセラーが様々な療法に取り組んでいきます。
「アセスメント」
心理状態を把握する為の各種心理検査です。「ロールシャッハ」をはじめとした知能検査、発達検査、性格検査によって知能や性格、あるいは心理状態を知るものです。これは、主に臨床心理士によって実施。
「治療」
精神科・心療内科などの医師が実施します。精神病と診断されると医療行為(薬剤投薬等)となります。
心理カウンセラーは「心理療法」「カウンセリング」の部分で活躍できる資格になります。また、心理カウンセラーですが活躍できる分野は多岐に渡ります。
例えば・・・
・教育
・医療
・企業
・介護、福祉
・地域 など
【心理カウンセラー一覧】
メンタルケアカウンセラー
資格取得のためには、メンタルケア学術学会指定の講座を受講する必要があります。添削課題や修了認定テスト(レポート)に合格する必要があります。自宅での受験が可能。修了資格認定証の発行には、申請料として5100円がかかる。
メンタル心理カウンセラー
民間資格:一般財団法人日本能力開発推進協会
教育、医療、福祉、産業といった現場で求められているカウンセリング知識・技能を持つことを証明できる資格になります。カウンセリングや心理学、精神医学に関する基礎知識を、協会認定の講座で学び、カリキュラムを修了することで受験資格を取得。自宅での受験が可能。
臨床心理士
民間資格:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
資格取得者は、病院その他の専門施設で臨床心理士として働くことが可能になります。資格取得には、大学院の修士課程で臨床心理学に関する専門知識を身に付け、技術訓練を受けたうえで資格試験に合格する必要があります。2017年で32,914名が認定。
認定心理士
民間資格:公益社団法人日本心理学会
大学において同学会が指定している単位を履修後、申請すると認定される。
プロフェッショナル心理カウンセラー
一般社団法人全国心理業連合会が公認する全国統一認定資格。
資格取得には認定教育機関での専門知識学習および実習・研修が必要。通学OR通信教育の選択が可能。
公認心理師
国家資格:厚生労働省(心理学における唯一の国家資格)
受験の資格は、①:大学と大学院において必要な科目を修了している。②:大学で必要な科目を修めて卒業しており、特定の施設で2年以上、心理関連の実務経験がある。③:①・②と同等以上の知識・技能を有している。
まとめ
- AI普及により将来なくなる可能性のある職業はかなりある。
- 製薬会社の営業職は特に危険!!
- 社会環境の複雑化に伴い、様々なタイプのストレスに悩まされている人が増加している。
- AIに淘汰されない資格:心理カウンセラー
- 対面だからこそ活かすことができる資格はAIに淘汰されない!
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