RPA=ロボティック·プロセス·オートメーションという言葉をご存知でしょうか?
最近、様々な業界で聞く単語だと思います。
たとえば
製造業 「○○会社 RPA導入 5000時間 削減」
金融業界「△△銀行 RPA導入 2000時間 削減」
みたいな記事です。
この RPA とは一体どのようなものなのか?
また、医療業界に取り込んだらどのようなメリットがあるのか？
この2点を考えてみました。
【RPAとは?】
RPA の意味
RPA とは、ホリイトカラーのデスクワーク(基本は定型作業)を、パソコンの中にあるソフトウェア型ロボットが代行·白動化するという概念になります。このような意味から仮想知的労働者(Digital Lebor)とも言われています。
RPAは、画面上のアプリケーション、システム画面を識別し、人問と同じように操作を行う事ができるソフトウェアロボット。このソフトウェアロボットは、ブログラム言語で構築されているわけではなく、事前に設定された実行手順に従って動作するような仕仕組みになります。その為、 プログミング経験のない業務コーザーでも、数週間のトレーニンジで利用可能です。
RPAとAIの違い
この違いは「白己学習能力」の有無になります。RPAに人間が指示を出し、ソフトウェアがその通りに実行します。 しかし、AIは自己学習能力が備わっているので人間の指示なしで実行されます(但し、誠大な基礎データが必要になります)。
最終的には、RPAとAIの技術を掛け合わせたシステムが主流になっていくと思います。もうすでにRPAとAIが連動した製品もあります。
RPA3段階分類
RPAは適用対象となる機能や対象の作業難易度に伴い3つの段階にわけられます。
クラス1(RPA) :定型業務自動化。
クラス2(EPA):一部非定型業務白動化。
クラス3(CA):高度な自動化。
RPA導入のメリット·デメリット
メリット
ホワイトカラー 業務の白動化·効率化
- オフィス業務の代行が可能。
生産性向上
- オフィス業務をRPAに代行し、他の業務への時間の割り当てが可能。
人的ミスの防止
- 一度記録した作業を正確に再現してくれる。 精度が下がることが無い。
コスト削減
- 人件費·工数時間が削減しコスト削減につながる。
人材不足の解消
- 定型業務をRPAでの自動化にすれば人材不足の解消にもつながる。
デメリット
業務が伴止する可能性がある
- システム障害·パグの発生時。
情報漏洩の可能性がある
- ネットワークに繋がったサーバーにインストールするRPAを活用時。
業務がブラックボックス化してしまう
- 運用している担当者との情報共有が必要。
間違った指示でも実行されてしまう
- 事前テストでの確認が必要。
RPA に適している業務
一般的に、人事業務·経理業務·営業業務において RPAツールを活用できると言われています。基本的には定型業務の自動化になるのでで、毎日·毎月同じルーチン作業は対象になります。
【医療機関でRPA導入可能な業務とは? 】
・各種検査結果を電子カルテへ自動取り込み。
・事務方の会計·精算業務。
・レセプトチェック。
・医薬品の自動発注。
・職員の労働時間の集計
・統計資料の作成成等
これらの業務は医療機関において定型業務に含まれている一部だと思います。定型業務になりますので、自動化することが可能になります。
また、これらを自動化することによりメリットがあるのは医療従事者だけではありません。医療機関に受診しにきている「患者さん」に対しても思恵があります。
【患者さんにとっての恩恵とは】
医療従事者(医者·薬剤師·看護師·事務等)は、とにかく時間が無いのが現状です。様々なニュースで医師の過剰労働が問題になっています。過剰労働で、体力の限界、精神的ストレスを抱えているような状況では、医療の質も低下するという問題が起きてきます。
また、負のサイタルが生じてきます。
過剰労働で時間がない➡最新医学の勉強をする時間が足りない➡最新治療についていけない➡旧治療法で実施➡患者さんにとって有益ではない
このように損をするのは、医療従事者だけではなく「患者さん」も損をしてしまいます。
そこで RPA ツールを積極的に活用し、短縮できる業務は短縮し、削減できる無駄は削減し、今よりも時間をつくることが大切なのではないかと思います。
【まとめ】
医療業界でも人手不足·時間不足は常に問題になっています。現に医師の過剰労働が問題になっており、民間企業同様「働き方改革」の必要性が指摘されています。
RPA を導入することが、この問題を解決するひとつの方法だと思います。
「定型業務=RPA 化」していくことは、最終的に患者さんのためになると考えています。
全国の医療機関数は1,790,005軒と言われています。すべての医療機関とは言わないですが、是非とも早期にRPAを活用し、患者さんのための時間を確保できる環境を構築して欲しいです。
